TOKYO Xの定義とは?
東京都畜産試験場(現、財団法人東京都農林水産振興財団)で系統造成され、社団法人日本種豚登録協会で
新たな系統として認定された豚の系統名を『トウキョウ X』といいます。
肥育素豚としてトウキョウ Xを使用し、一定の肥育基準に基づいて育てられた豚及びその豚肉の銘柄名称を『TOKYO X』
としています。
種豚、母豚の管理は誰がどのようにしているのか?
原々種豚管理・・・・・財団法人東京都農林水産振興財団
原種豚管理・・・・・・種豚生産繁殖経営の各農場
種雌豚管理・・・・・・肉豚生産繁殖経営の各農場
種豚、母豚は、北京黒豚、バークシャー、デュロック種それぞれの血が均等(33.3%)に受け継がれているのか?
そのようなことではなく、トウキョウ Xを系統造成する際に上述3種の豚を使用し、新たな合成豚を作出したものです。
TOKYO Xは、『トウキョウ X × トウキョウ X』で生産されます。 通常の白豚の交配様式LWDは、ランドレース(L)♀ × 大ヨーク(W)♂で生産されたLW♀にデュロック(D)♂を 掛け合わせ、ランドレースが1/4、大ヨークが1/4、デュロックが1/2の割合で受け継がれた豚と考えられますが、 TOKYO Xはトウキョウ X100%です。
決まった交配の方式はとっていないのか?
前述のとおり、トウキョウ X × トウキョウ Xという純粋種どうしの交配方法です。
系統(10系統)の違いで品質(味)のばらつきがあるのか?
北京黒豚、バークシャー、デュロックの3品種から系統造成されたトウキョウ Xの系統は、トウキョウ Xただひとつです。
ご質問の趣旨は、近交係数あげないための管理上のグループのことだと思いますが、TOKYO Xへの品質への影響とは、
関係ありません。
生産者の違いで品質(味)のばらつきがあるのか?
生産者の違いというよりも、個体の強弱の違いで成育にばらつきは出てきます。
群れで飼育する動物はみなそうですが、強い個体と弱い個体がどうしても生じます。
ですので、強い個体は肥育速度が速すぎたり、弱い個体は若干肥育速度が遅めという傾向が
発生します。
生産地域により品質のばらつき(おいしさなどの差)が発生しないのか?
生産地域というより、各生産農場により生産成績にばらつきがあります。
全てのトウキョウ XがTOKYO Xになれるわけではなく、トウキョウ X枝肉取引基準に沿って、
格付をして、一定の品質のものをTOKYO Xとしています。
生産計画、また生産の問題点に対する指導、対策、管理は誰が担当し、どのように管理をしているのか?
TOKYO X生産組合、財団法人東京都農林水産振興財団青梅畜産センター、東京都の各担当者が
各種データを検討し、生産上の課題に対して、指導・助言を行っています。
TOKYO Xは美味しい豚、味か良い・・・と言われているが何と比較してそう言うのか? 科学的な根拠は?
現在のところ、『美味しい肉』という科学的基準は確立されていませんが、 官能検査で美味しいと判断した北京黒豚、バークシャー、デュロックの3品種を基礎豚として選びました。
TOKYO Xは、他の銘柄豚やLWDなどと比較して美味しいと捉えています。
DNA鑑定できるのか?
親子鑑定は可能です。これまでの原種豚は全て把握しています。
TOKYO X固有のマーカーは調査中で、まだ見つかっていません。
TOKYO Xという商品名から一般的に東京都で生産されていると思われがちなのが当然で、
他県で生産されている
ことを、どのように広報活動、説明をしているのか?
当初は、東京都内の生産から始まりましたが、都内生産だけでは、これ以上の生産頭数の増加に結びつかないため、
都外生産者にTOKYO Xの生産を担っていただいている旨を、パンフレットにも記載するなど、
誤解を与えないように情報をオープンにしてきています。
また、店頭に掲示されるTOKYO X証明書にも、当初から生産地、生産者名を表記してきています。
これまでは、紙ベースでのトレーサビリティでしたが、今後はWeb上でも検索が可能となります。
なお、店頭での表示については、「生鮮食品品質表示基準」に基づき、都外産のTOKYO Xについては、
「○○○県産」表示が必要です。
TOKYO X Associationは、どのような組織で、どのような活動をしているのか?
「TOKYO Xの名声保持、高揚及び消費拡大を促進し、会員相互の連絡、協調をすることで、TOKYO X生産組合と
連携をとり、お互いに相乗効果をあげること」を目的とするTOKYO X流通販売店の組織です。
主な活動は、TOKYO X振興施策への協力、宣伝、販路拡張、販売店の指定、会員相互の連絡協調、
TOKYO X生産組合との意見交換など
TOKYO X生産組合は、どのような組織で、どのような活動をしているのか?
TOKYO Xを生産する都内生産者団体。主な活動は、トウキョウ Xの導入・生産・肥育に関すること全般と
TOKYO Xの養豚技術検討に関すること、TOKYO Xの流通、販売、普及に関することなど、TOKYO Xの
銘柄化確立を目的としています。
TOKYO X連絡会議は、どのような組織で、どのような活動をしているのか?
TOKYO Xを生産組合及び、都外生産者で構成されるTOKYO X生産者団体。 主な活動は、トウキョウ Xの導入・生産・肥育に関すること全般と、TOKYO Xの養豚技術検討に関すること、 TOKYO Xの流通、
販売、普及に関することなど、TOKYO Xの銘柄化確立を目的としています。
財団法人東京都農業水産振興財団は、どのような組織で、どのような活動をしているのか?
旧東京都畜産試験場とその他の各試験場が財団として再編成された組織。
TOKYO Xは、財団法人東京都農業水産振興財団の中の事業課部門のひとつ、青梅畜産センターで
担当しています。
主な活動は、原々種豚の維持、原種豚の生産、配布です。
東京都農業振興事務所は、どのような組織で、どのような活動をしているのか?
東京の農畜産業の生産振興を担う東京都の行政組織です。
TOKYO Xについては、畜産係が担当しており、
高品質な畜産物の銘柄化推進や生産振興、指導を行っています。
TOKYO X-Associationへのご意見、お問い合わせ等は
こちらへ
事務局
〒190-0013 東京都立川市富士見町6-65-9(株)ミートコンパニオン内
TEL : 042-526-3451 FAX : 042-528-0457